質問1.「(仮称)市民監視委員会」の設置は?
話し合われることは何ですか?
この委員会で話し合われる内容は、研究に関する情報開示と、個人情報や人権をどうやって守るか、であると思いますがいかがですか。
ちなみに、厚生科学審議会 先端医療技術評価部会が4月28日にだした『遺伝子解析研究に付随する倫理問題などに対応する為の指針』では、「研究を行うものは(中略)適切なインフォームドコンセント、身体的安全およびプライバシー保護など、試料提供者またはその家族などの尊厳及び人権を尊重すべきである。」
また、「研究責任者は試料など提供者およびその家族などの人権の尊重や、特許権などの知的財産権の保護に配慮しながら試料等提供者、その代諾者および社会に対し、遺伝子解析研究の進み具合およびその成果を、定期的におよび求めに応じて説明し、または公表しなければならない。説明の為の資料は、一般の人にわかりやすいものでなければならない」(3−2−8)となっています。
答<市長>
今年3月の議会で、国立循環器病センターの遺伝子無断解析について、このようなことが二度と起こらないよう対策を講じなければと思い、市民の個人情報保護の観点から「市民監視委員会のような組織の設置を考えたい」と述べました。
遺伝子情報は大切な個人情報であり、血液の提供者や市民の理解のもとに遺伝子解析や情報の管理が行われる必要があります。検討を重ねた結果、遺伝子解析機関を含めて情報の交換を行い、市民との信頼関係を保持し、予防医学の進歩に寄与することを目的とした、「遺伝子情報保護連絡会」を設置することにしました。
この連絡会で話される内容は、吹田市民を対象に行う研究に限定したものです。
研究が行われる場合は、国立循環器病センターと大阪大学にある倫理委員会の承認のもと、実施状況などを報告。倫理委員会で新たな承認がされた場合は、その都度「遺伝子情報保護連絡会」に報告があり、遺伝子の解析項目も明らかにし、実施には本人の同意書の確認などが話し合われます。
質問2. これまでの経過は?
答<市長>
今年3月議会終了後に検討を重ね、「遺伝子情報保護連絡会規約」をまとめ「遺伝子情報保護連絡会」の設置を決定しました。その後、各団体に委員就任をお願いし、現在に至っています。
すでにご承知のように、9月に、国立循環器病センターで新たな研究を行うため倫理委員会が開催・承認されたので、近々第1回目の連絡会開催を予定しています。
その後の動き
2000年10月6日、第1回目の遺伝子情報保護連絡会が開催されました。内容は、 9月18日の国立循環器病センター倫理委員会で承認された内容の報告。
■研究の位置付けと内容
センターでは、高血圧の研究(遺伝子解析により高血圧等循環器疾患対策・創薬推進事業)をしている。……国ミレニアム・ゲノム・プロジェクトの一環
■<研究の概要>
@ 既に保存されている患者試料(血液)の遺伝子解析
A 〃 健常人試料(血液) 〃
B これから採血する予定の患者試料(血液)の遺伝子解析
C 〃 健常人試料(血液) 〃
D薬剤応答性遺伝子に関する国立医薬品食品研究所との共同研究
■倫理委員会で承認された研究内容
9月18日の同センター倫理委員会で@とAの実施が承認された。
今後、他の研究についても倫理委員会で承認されれば連絡会に報告する。
■吹田市民に関わるAについて報告…各委員からは特に意見なし
1. 現在保存されている血液(保存同意済の4,134人分)について再同意が得られたものは、遺伝子解析に使用する。
2.再同意を得る内容は次のとおり。
○個人の識別ができないようにする。(匿名化、再連結不可能)
○結果を本人に知らせる事はできない。
○将来、高血圧症の治療や予防に役立つと思われる遺伝子解析法が確立した場合、そのことを血液提供者全員に知らせ、希望者には再度採血して遺伝子を解析し、結果を知らせる事ができる。
○新たに解析する遺伝子は「血圧を下げる作用のあるアンギオテンシンUを作る酵素の仲間の酵素(アンギオテンシン変換酵素2型)をはじめ、30種類。
○匿名化のため、コンピュータ登録の際の対策
・ 個人識別情報管理者による管理(誰もが関われないようにする)
・ コンピュータシステムの安全対策
・ 研究遂行者に対する内規の作成(手順の文書化)
■倫理委員会には外部委員によりチェック
倫理委員会で承認された内容が、承認条件どおりに行われているかを、倫理委員会の外部委員が年一回以上調査する。
(すいた市報 2000年11月15日号より)
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質問3. 倫理委員会との関係は?
倫理委員会(国立循環器病センター、大阪大学)と吹田市はどのような関係になりますか?
また、大阪大学の倫理委員会と、(仮称)市民監視委員会との関係は?
答<市長>
国立循環器病センターと大阪大学にある倫理委員会は、 吹田市の「遺伝子情報保護連絡会」と直接の関係はありません。しかし、大阪大学の倫理委員会が吹田市民を対象に行う研究について
審議・承認をした場合は、連絡会にその都度報告があります。
質問4.市民委員の人数を複数に!(仮称)市民監視委員会の構成はどのようなものですか?市民の意見を反映するには、専門家ばかりの中に市民が一人という形ではなく、複数の市民委員が必要だと思います。ちなみに、吹田市の各審議会の市民委員は2人以上です。
答<市長>
「遺伝子情報保護連絡会」の構成は、国立循環器病センター、大阪大学、吹田市医師会、市民(さつき循友会)、吹田保健所、吹田市民の代表、それぞれ1名ずつ計6名の委員からなります。
市民代表は複数必要ではないかとの意見ですが、市と吹田保健所から委員が出ているので、ご理解いただきたい。
質問5.事務局はどこがなり、議事録は公開されるのですか?確認いたします。
答<市長>
事務局は保健センター事業課です。議事録は公開すべきものと考えています。
質問6. 遺伝子解析の市民講座を
遺伝子解析研究の推進は、さまざまな倫理的、社会的、法的問題を招く可能性があると指摘されており、研究に関する全面的な情報公開と、それに伴う市民の理解が不可欠です。
この度の「委員会」設立を機に、市民の先進医学、とくに遺伝子解析についての理解が必要です。吹田市が国内医学の最前線となっていることを認識し、市民を対象に公開講座などを開催していただきたい。遺伝子解析の講座など積極的な取り組みをぜひお願いしたい。
答<福祉保健部長>
遺伝子解析は最先端の研究で多くの問題が潜んでおり、市民には大変わかりにくい分野です。9月9日に開催された「みんなの健康展」において、遺伝子解析に関する講演会が開催されました。今後とも取り組みを進めていきたい。
答<市長>
遺伝子解析は世界中で研究され、日本でも国家プロジェクトとして積極的に取り組まれています。しかし、遺伝子情報は究極の個人情報で、一歩扱いを誤れば大きな問題です。
遺伝子解析は、さまざまな問題を抱えていますが、一方医学に貢献するものと期待もされてます。
吹田市には、国立循環器病センターをはじめ先端技術の研究機関が多くあり、市民の理解と協力のもと、これら研究に寄与できれば幸いと考えています。
遺伝子解析に関する講座を研究機関や吹田市健康づくり推進事業団とも連携して取り組みたい。
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