Q&A9月議会での質問…1999年10月日

2.「.山田駅周辺まちづくり懇談会」の船出 /  3.介護保険前夜 / 4.バリアフリー委員会 /

 5.「リサイクル都市すいた」を目指して /6.地域振興券 / 7.核燃料輸送による危機  / 

 8.安威側ダムのコストと治水 / トップページへ



1.吹田の負担を少なくするための議論の経過とJR操車場跡地利用


 

●これまで貨物量を、梅田取扱分のみで議論されてきました。しかし吹田にはもう一つ「城東貨物線」を外環状線として再生する計画があります。この外環状線計画では、旅客が主になりますが、貨物も廃止せず稼動するということです。城東貨物線は放出、百済の集配所につながり、南部への貨物輸送が可能ですし、将来も可能です。
梅田の半分の貨物が吹田に来るとしても、その貨物は、何故全てトラック運送に頼らなくてはならないのでしょうか?

●9月25日JRが開催した「市民への説明会」で以下の質問がありました。
 吹田から梅田に繋がる上下の貨物線は今後何の変更も無く複線で存在する ことになっ ています。梅田への貨物場がなくなれば当然用途変更があるはずです。吹田で半分の貨 物を積みおろしせず、梅田経由で南部へ送る事も考えられます。以上、外環状線と用途変更した既存貨物線に、吹田取扱とされている貨物を振り分ければ、吹田市内をトラック搬出する量は少なくなり、今 提案されている専用道以外の方法も考えられたのではないかと思います。なぜ200億円以上のコストをかけ、環境にも景観にも吹田に大きな負担をかけるのかわかりません。

質問1.JRといろいろな可能性について十分に議論したのかどうか経過をお聞きします。

答<企画部長>

外環状線における貨物量と吹田に対する影響ですが、現在上り貨物列車及び下り貨物列車は11本運行しています。将来社会経済の変化によりまして変わる場合もありますが、大きな変更はないと聞いています。また、(仮称)吹田貨物ターミナル駅に対する影響もないとのことです。
 (仮称)吹田貨物ターミナル駅の貨物全量を、なぜ、トラック輸送するかとのことですが、全国から大阪地域方面に発送された荷物は、貨物列車によって(仮称)吹田貨物ターミナル駅に集められ、そこから各地域に対してトラックで配送されており、逆に大阪地域から全国に発送する場合は、トラックによって吹田駅に集まってきます。トラックによる配送はいわば貨物輸送の毛細血管的な役割を担っており、これを鉄道貨物の輸送に切りかえるということは、(仮称)吹田貨物ターミナル駅の機能の見直しや基本協定で締結している100万tの総量規制にかかわることですので、困難とのことです。
 梅田貨物駅がなくなれば、その線路が不要となり、それを廃線にしてトラック専用道路として使用できないかとのことですが、梅田貨物駅が廃止されても、安治川口に通じる梅田貨物連絡線があり、また、天王寺から白浜方面への旅客列車「はるか」「くろしお」などが利用することになっていますので、廃線はできないとのことです。

質問2.説明会が、セレモニーに終わらないために、市は説明会の前に、JRと交渉したのですか?

JR貨物の説明会 市民からの意見・質問と取扱をどうするのか、についてJRに対し出席した皆さんには不信が募ったようです。
今後、意見を聞き置くだけの説明会ではJR側のセレモニーに終わってしまいます。
計画アセスメント(複数の計画を提案し、ひとつの計画に絞るまでの経過・理由を示すもの)で事業を進めるべきです。

答<企画部長>

平成10年10月1日に施行しました吹田市環境影響評価条例は、いわゆる事業アセスメントであり、計画アセスメントを行う内容となっていません。
しかし、この手続の最初の段階で提出される環境影響実施計画書では、事業計画の内容や調査・予測・評価の方法などについて早い段階から住民に告示、縦覧し、意見をお聞きするとともに、学識経験者15名で構成する吹田市環境影響評価審査会の意見をお聞きしながら十分なチェックを行い、環境対策について事業者に万全を期するよう意見を述べることとなっています。

< JR貨物移転 >

9/25にJR貨物移転の説明会(地域を限らず興味のある人たちへの)が開かれました。

JR貨物の移転は、JR敷地内に高さ13mで東西に延々と伸びる二車線のトラック専用道を伴います。[一日千台のトラックを吹田に一切通さない]という市の姿勢の下にできた計画で、出口は唯一、南清和園の十三高槻線です。そこから出た多くのトラックは、新御堂筋線を北上し、江坂・千里山西・春日の上を通り、千里中央から分散するという計画です。
「排気ガスなど、吹田の環境に負荷をかけないか?」「長い長い高架道が吹田の景観を損なわないか?」という心配の声が多くありました。
この計画に至るまでどのような議論があったのか、説明して欲しいという声もありました。

<阪急山田駅> 山田駅周辺整備事業でも同じことが言えます。「交通渋滞を進めるのではないか?」
「景観と引き換えにしたわりには便利にならない」「どうしてこの計画になったのか?」

2つの開発に共通しているのは、「なぜこの計画になったのか」という説明がされていないことです。
「A案になりましたから、皆さんのご意見を」ではなく、いくつも案があり、それぞれのメリット・デメリットを説明する段階から、市民と考える姿勢が求められています。


<JR操車場跡地まちづくりについて>

昨年(1997年11月)に学識専門家に吹田市操車場跡地提言が出されました。
提言では、「環境・情報メディア豊かな新生活、起業核」でどうかということです。構想の位置づけについて、市長は「イメージであり三つの考え方を中心にメニューを広げ、広い分野から意見をもらいに行く形にした」とおっしゃっています。
しかし構想には、関西の中の吹田という位置づけが見えません。道路接続については触れていますが、広域を想定してのまちづくりと言いながら、道路がつなぐであろう広域の地域間連携も見えません。広域鉄道であるJR貨物との結節が知識集約型産業を誘導させるとも言っていますが、何を想定しているのでしょうか。また、21世紀に羽ばたくための高度情報化という言葉はありますが、吹田でそのような起業の芽生えがあるのでしょうか。

 また基本構想にある情報化について吹田市はどんなまちを考えているのでしょうか。情報発信都市を本当に目指して、これまでやってきたのでしょうか。起業核と言われますが、吹田の起業としてどんなものを核にしていくのでしょう。今、吹田市で温めている起業やベンチャーが定かに見えません。焦点が定まらないまま、貴重な土地を陳腐なレンタルオフィスやアミューズメントで埋めることを、市民が求めているとも思えません。何より経済状況の見通しがつかない中で、基盤整備をどこまでするべきでしょうか。
以上前段は、学識経験者に今日的アイデアで提言をいただいたというものであります。
後段では吹田で今何が課題かという所では、非常に現実的になってしまって南北分断の解消、交通アクセス、交通渋滞等の交通問題の対応などというローカルなテーマを前提としていいるため現実と、そして、学者の方たちが考えるビジョンとが全く乖離しています。
 しかし、このような案を土台にしてアンケートがとられました。一方で、イメージであると言いながら、具体的な回答を求めることに新たな混乱を引き起こすのではないかと心配しています。市民は個々の選択肢に意見は言えます。体育館が欲しいかとか、そういう話には意見が言えますが、それで吹田がどうなるか判断のしようがありません。高次元のビジョンが示されていないばらばらの選択肢に対する答えを集約しても、これは全市的ビジョンにつなげるには無理があります。全市的に吹田が何を目指しているのか、ビジョンの選択から議論を始めなければ中途半端なものになってしまいます。しかし、構想がひとり歩きすることへの危惧を私は前回にも提起いたしました。
このようにビジョンを市民とともに語らず、コンセンサスを煮詰めないままに事業が進むことに対して非常に危惧を覚えます。今日的な流行はこれとこれというオプションでまちづくりをすることが、本質的に間違っているということを証明した例は、これまでにもあまたありました。
 一昨年の提言の中で、一部整備地区の骨格について、当面、道を完成させ、跡地の利用の仕方は後の時代の要請やその時代の人々の協議の中で形が変わってもよいという意見もありました。拙速の余りボタンのかけ違いをすれば、市民にとってそれこそ大きな損失です。そういうことを防ぐために、市長は100人委員会を提案されたと私は理解していますが、そこから考えれば、100人委員会でじっくり討議し、その間は最小の都市基盤だけの整備にとどめ、コンセンサスを得てから事業に取りかかっても、少しも遅くはないと考えます。

 今後、二度とない吹田唯一のまとまった事業です。ビジョンこそ近隣の住民も、そして、遠い地区の人も含むオール吹田で考える100人委員会でつくり上げ、細かい日常的な問題は地域の人々と細かい調整をする会を開くというように重層的な構造が必要でしょう。まちづくりへの意見の集約の方法を市民も行政も学ぶよい教材として、さらにそのことが今後の吹田のまちづくりへの経験の蓄積にもつながるものと考えます。100人委員会を立ち上げる思想が必要です。市長はどのように考えていらっしゃいますか。

答<都市整備部長>

 提言は、平成9年(1997年)に吹田操車場跡地利用懇話会が設置され、今後の跡地と周辺地域を含むまちづくりの方向づけをお示しすることを目的に策定をされました。
 この懇話会の提言では吹田操車場跡地の将来あるべき姿について、大阪府、吹田市、摂津市のそれぞれの将来ビジョンである総合計画に示されている方向を、さらにグローバルな視点から発展させ、広域的な観点、さらには地域に貢献できるまちづくりとして、その可能性を現状と将来の展望から検証し、アウトラインを提言としてまとめられたものです。
 まず、立地的には大阪都市圏にあり、JR東海道本線という国土軸、さらには名神高速道、中国自動車道、近畿自動車道などの交通至便に恵まれていることや、大阪大学、関西大学並びに大阪学院大学など学術研究機関が集積している環境から、将来の情報メディアや起業家のビジネスチャンスを生み出せる状況を整備することで先端性の高い機能を導入できる可能性は非常に高い地域であると考えられます。都市の経営という視点から考えますと、先端性や公共性のみならず、事業の成立性がまちづくりの成否にとって、非常に重要な要素であることは認識し、今後の社会経済情勢の変化や市場環境などを把握した中で、慎重に進めていくべきであると考えています。
 また、吹田操車場跡地の周辺地域における課題も非常に多く、跡地にアプローチする未整備のアクセス道路の整備を含め、特に旧市街地における緑の確保など跡地のまちづくりでその課題を解消できる方向性についても、検討を進めていかなければならないと考えています。
 吹田操車場跡地のまちづくりは、ご指摘のように今後二度とない大規模なまちづくりです。現在進めている構想策定についても、広く市民の皆様のご意見をお聞きすることから、今回市民アンケート調査も実施しています。また、吹田操車場跡地の利用計画の策定市民100人委員会を平成12年度の早い時期をめどに設置をして、議会のご助言もいただきながら市民参加のまちづくりを進めていきます。


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