Q&A9月議会での質問…1999年10月日

1.吹田の負担を少なくするための議論の経過とJR操車場跡地利用 / 2.「山田駅周辺まちづくり懇談会」の船出 / 

3.介護保険前夜 / 4.バリアフリー委員会 /  5.「リサイクル都市すいた」を目指して / 6.地域振興券 / 

7.核燃料輸送による危機  /  8.安威川ダムのコストと治水 / トップページへ



8.安威川ダムのコストと治水


先日の台湾の大震災で活断層上の川床が隆起した場面をご覧になった事と思います。
安威川ダムの建設予定地は8系統24本の断層があり、まさに活断層の上です。また、市街地に極めて近い位置に建設されることで大地震が発生し、ダムの堤が決壊すれば、治水のはずのダムがかえって洪水規模を拡大するおそれがあります。決壊しなくとも地すべり土砂がダム湖に崩れ落ち、多量の貯水が堤防を越え、下流を襲うことも考えられます。
 安威川ダムは総事業費約1,000億円以上とも言われていますが、国・府の財政難から吹田市にも負担金などを求めてくることも予想されます。

 

質問1.これまでと違う治水対策の必要があると考えます。どんな対策を考えていますか?

答<下水道部長 >

1995年(H7年)から浸水被害は頻発しています。原因は、都市化の進展で(雨水が地面に染みこまず、どっと下水に流れるため)、相対的に下水整備が低下。現在、下水道の排水能力を高めるための基本計画を策定しています。

質問2治水的に弱い地域の住民への情報公開が必要です。浸水シュミレーションやその広報は?

答<下水道部長>

全市的なシュミレーションは行っていません。今後、各市の状況を調査しながら参考にしたい。

質問3.吹田市としてダムによる治水コストが合理的かどうかの検証はしたのでしょうか?

答<下水道部長>

安威川ダムは、昭和42年の北摂豪雨の被害を契機に計画されました。耐震性は十分に考慮し設計されていると府から聞いています。建設費は府が負担するが、下流の受益者としてできるだけ協力する必要があると考えています。

質問4. 地域ごとにため池など保水能力の維持を図るべき

吹田市の場合、治水に役立っていたため池や農地が失われている一方、それに代わる治水対策が講じられてきませんでした。吹田市に必要なものは、ダムによる治水ではなく、地区ごとの保水能力の維持や、多目的な遊水池を増やすことでは。検討が必要ではないでしょうか。

答<下水道部長>

現存するため池などは大変重要と考え、有効保存について所有者に協力依頼をしているが、買い取り要求など財源的に困難な状況です。今後、積極的に保全できるよう方向性を見出していきたい。
その他、治水対策には財源的に国の協力をもらいながら、体系化された統合的な雨水対策をしていきたい。

<寺尾のコメント>

下水道は、毎年157億円規模(市全体予算の1割近く)の会計になります。皆さんからいただく生活汚水処理手数料の他に、一般会計から、治水のための雨水処理費用58億円以上を繰り入れています。
また、職員ももっとも多い所管です。
トイレの水洗化がほぼ100%に至った今、人口が集中し広くない市域の下水事業は効率的に行えるはずです。治水対策をメインに据えて、統合的な政策で対応してもらいたいものです。


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