阪急山田駅周辺の再開発 No.7
環境アセスメントに対する審査委員会

山田駅西ビル建設の環境への影響について、事業者側(阪急電鉄)の予測と対応策が発表されました。
西ビルの内容は、こちらをご覧ください。

「環境アセスメント準備書」=準備書を閲覧できる期間は、2001年8月16日までです。それに対して8月30日まで意見を提出できます。
皆さん、ぜひご意見を!!



2001年8月10日、専門家による審査会が開かれました。
以下は、寺尾・池渕の傍聴記で、要点をまとめています。詳しくはお問合せください。

*議事録は、後日公文書として公開されます。


2001年8月10日 環境影響評価審査会

3つの変更点
1.商業施設が、ダイエーから、スーパー、電器、スポーツ用品を核に専門店を複合した建物になる。
2.建物は、7階から6階に容積を縮小。ただし、駐車場容積は変更なし。
3.交通アクセスをオーバーブリッジからアンダーパスへ。費用はかかるが環境影響は少なくなると思う。交通への影響も少なくなる。

*今回は、駅舎を除く店舗についてのみ環境影響評価を行う。
*市民への説明会は、8月3日57名、5日34名の参加があった。



審査会での質疑

大気汚染
現況の値が、吹田市の目標値より高いうえに、さらに影響が及ぶことについて

阪急:建設機械の影響。市の目標値をこえ、環境基準値に近い値でとどめるよう、できるかぎりの措置を行っていく。が、実際はかなり厳しい。

委員:来店の自動車による環境負荷を減らすために、池田市では、低公害車の駐車料金を減額している。そういうことも考えてほしい。


残土・産廃について
阪急:残土をどこに持って行くのか、まだ決めていない。産業廃棄物の分別スペースは、40uで充分か。
開店後の廃棄物の内容は、
  食品スーパー → 廃油(揚げ物)
  専門店 → 陳列レイアウトの小規模変更工事に伴うごみ


モンタージュでは陸橋がないが、図面ではあることについて
阪急:図面では、吹田市の山田駅周辺の開発計画にあるものを反映しているが、実際にできるかどうかは、ビル建設とは別の話


容積率、駐車台数について
阪急:全体面積は37,000u、駐車場スペースは1フロア5,000u弱を3フロアなので、計15,000u


開店後の監視(事後調査)の項目が少ないが
阪急:予測の手法は、一般的に用いられている予測式を使っている。来店自動車数が予測より大きくならない限り、影響は少ないと思う。

委員:予測と実態は違うことが多々あるから、一回ぐらいはチェックを考えてほしい。理論は理論でよいが、実際と理論とは違うので。この点は、あとで意見としてつける。

最近の法律、条例において、事後調査を義務付けたことがニュースになっている。予測したことについて、事後調査をするのが当然のこととなっている。
住民の苦情があってから調査するのではなく、自主的に事前に調べることは、社会的に認めてもらうためには必要。これによりアセスメントによる信頼を得ることになる。

現況調査あるいは予測値で高い値になっているものについて、その理由をもっと詳しく分析してほしい。決まった条件式で予測するのでは、周辺それぞれのファクターを掴んだものではない。
事業者には、社会的に示す責任が課せられている。このアセスメントが問題ないとは言い切れない。


景観について
委員:駐車場の車路が、モノレールの車窓から見えるが、景観がよくない。なぜ駐車場の壁を開けておくのか。

阪急:開けているのは、換気、火災のとき逃げ場として。

委員:デザイン的にきちんと考えたものを作ってほしい


建物の色について
委員:堺市の駅前の黄色い建物は、住民がいろいろ意見をしたけれど、そのままになってしまった。もっと千里らしい薫り高い色彩を考えてほしい。


緑化計画について
委員:歩道橋のところにしか固まった緑がないが、これからもっと詳細を考えられるのか?千里のもっている特性、緑の効果がみえてこない。 


広告
委員:さきほどの堺市のビルは、完成後外向きの大きな窓に広告が出された。とても悪い印象がある。看板やのぼりが出てくるのはいかがなものか。入るテナントときちんと約束をしておかないと。千里の地域イメージを損なわないこと。
「地域の景観を守る」ということを契約条件に入れることはできないか。最終評価書の中でテナントへの遵守を入れて欲しい。住民への安心感を与える

阪急:これまではそういうことはなかったが、阪急の基本スタンスとして、無秩序に広告を出すことは避けてきた。統一して、デザインのひとつとなる配置を考えていきたい。


景観+動植物
委員:対面の街路樹との関連。今ある街路樹への朝日のさしかたが遅くなる。あるいは少なくなる。既存の樹種とこれから対応しようと考えている樹種と形、向かい側とのマッチングを考えてほしい。
落葉の時期が変化する可能性がある。それにつく虫にも変化。思わぬ害虫の発生、照明による植物への影響も考える必要がある。

阪急:樹種をどう考えているかについては、まだ検討していない。モンタージュは控えめに描いている。必ずしもこれにしたいということではなく、今後検討していきたい。
サインについては、一定の大きな枠を作りその中に入れていただく。あとで、いろんなところにつけることはやめてもらうよう考えている。
けやき通りについては意識しながら樹種を考えていきたい。


車の進入
委員:南側方向からの入庫について、一般道に幅をとっているが、北側方向にはない。ピーク時の入庫待ちの処理をもっと詳しく書き込んで欲しい。パニックにならない配慮は?

阪急:検討したい。


営業時間について、もっと早く閉められないのか
阪急:以前は、コンビニ(アズナス)があった。コンビニがもし商業ビルに入ってくれば、その部分は遅くまで開くかもしれないが、この時間帯が最大だと考えてほしい。


工事関連自動車における騒音
委員:工事の時間帯は、朝7時から19時ということだが、工事中の騒音の測定をするのかどうか。アセスメントの測定範囲は500mだが、現実はもっと広い範囲に影響がある。

阪急:工事中の監視は、影響が少ないと考え、しないと表現している。


大気汚染
委員:二酸化炭素濃度が0.2というのはとても大きい。さらに通常の自動車、工事車両の走行もオンされる。それにもかかわらず、事後調査はしないという判断はひどい。論理矛盾がある。アセスメントとしては致命的。
どこに問題があるかを見極めて、詳しくチェックし表現してほしい。
問題点をクローズアップして、どう取り組むのかがアセスメントの意味。
論理矛盾については、もっと詳細をつめて訂正をするなりしてほしい。


まだ決まっていないことについて
審査期間中に決まった場合は、追加資料としてどんどんだしていただきたい。



<今後のアセスメントの手順>
8月末 : 市民意見と、それに対する事業者(阪急電鉄)の見解をまとめる

9月中 : 審査会の委員に渡し、全体会議を開く

3つぐらいの専門部会に分かれて検討

10月末 : 審査会の意見の素案を作り、後は会長・副会長一任

審査会は今回を含めて、5回ぐらい開かれると予想。
審査会の意見を聞いて市長意見とする。



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